『哲学ファンタジー』
5000 B.C. and Other Philosophical Fantasies
「哲学」とは、人間にかかわるあらゆる事象を真面目に探究する学問です。けれども「天才とナントカは紙一重」と昔からいわれるように、真面目に探究すればするほど、現実から遊離して、最終的にはアッチの世界の住人...ということはよくあること。もちろん本書の著者、レイモンド・スマリヤンは、そんなことはありません。彼はただ、パロディとユーモアのセンスが抜群なだけなのです...(と、ボクは思う、思いたい、思ってます)。
本書『哲学ファンタジー』(R.スマリヤン、高橋昌一郎(訳)、丸善、1995年)の著者は、アメリカの著名な数理論理学者として知られる一方、一般向けの哲学啓蒙書で軽妙なエッセイを数多く発表され、「現代のルイス・キャロル」と呼ばれているとかいないとか...。本書『哲学ファンタジー』でも、著者自身が「フィロソフィカル・ファンタジー」と呼ぶ芝居仕立てのエッセイや、ユーモラスでトリッキーなアフォリズム風の文章など「考える」ことを楽しみながら「考えさせられる」仕掛けがいっぱいです。たとえば、短い文章...
「最近、星占いを信じているかどうかを、私に尋ねた人がいる。私が、『自分は双子座の人間だからそんなものは信じない』と言ったところ、その人はかなり困惑したようだ」(本書、p.34)
え、「面白くない」ですって? 面白くないことが、ホントは面白いってのが、哲学なんだけどなぁ〜。でも、ホントにほんと、面白いんですよ。
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・『哲学ファンタジー』(R.スマリヤン、高橋昌一郎(訳)、丸善、1995年)

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