ぼくは最近、「声の練習」にはまっています。ちょっとしたマイ・ブーム。毎朝、出かける前に、姿勢を整えて「ん〜」とか「あ〜」とか、ハミングしたり声のウォーミングアップをしたりしています。
鴻上尚史『発声と身体のレッスン 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために』(白水社、2002年)は、劇団「第三舞台」の劇作家・演出家の鴻上尚史氏がイギリスでの演劇レッスンの経験をふまえて、誰にでも実践できるヴォイス・トレーニングの方法を教えてくれます。
もともと、人とのつきあいが苦手で、しかも口べた、話べただと思い込んでいたものだから、心理学関係や話し方の啓蒙書などを読み散らかしてきたのだけれど、近頃「どうもそういうことではないのでは?」と思いはじめたのです。もちろん、TPOに合わせた言葉遣いや会話術というものも大切なのだろうけれど、それ以前に自分は適切な「声」を出しているのだろうか、という疑問です。
ぼくたちはいつも、話す内容には気を配っているのだけれど、話す「声」にはまったく無頓着だったのかもしれません。まったく同じ内容の話でも、声が豊かになれば、魅力的に聞こえるようになる、と鴻上さんは書いてます。いわば、コミュニケーションのストレッチですね。
「豊かな声を持てば、あなたの感情やイメージは豊かになる」(本書、p.153)。
しばし、本書を信じて「ん〜、あ〜」などと、発声練習を続けてみます。
■関連情報
・THIRDSTAGE:劇団「第三舞台」のホームページ。「鴻上演劇研究所」のコーナーで、本書に関する質問も受け付けている。

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